
「オーディオブックのラインナップがもっと増えたらいいのになぁ」
「電子書籍(Kindle本)をオーディオブック化できたら超便利なのに!」
そう考えたことはありませんか?
私は毎日そんなことばかり考えています。。
オーディオブックはとても便利なので5年以上使い続けているのですが、まだまだ数が少ないです。
もっともっとオーディオブックが増えるように、新着情報を毎日チェックしているのですが、劇的に増えることはありません。
だったら自分でオーディオブック化してみよう!
と思いKindle本を読み上げて、オーディオブック化する方法を調べつくしました。
Kindle読み上げの使用感を試すためにKindle Unlimitedにも登録。
オーディオブックの作成方法はいくつかありますが、今回はiOS(iPhone)とAndroid、PCを使った3つの方法を紹介します。
手順について詳しく画像付きで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
PCでは試しにエミュレーターを使った方法を試したら成功しました。
実際にKindleの読み上げを1ヶ月以上使い込んでみての感想をオーディオブックマニアの視点から書きました。
こちらの方もKindle読み上げを使う参考にしていただければと思います。
Kindle本を読み上げてオーディオブック化する方法は3つ
Kindle本を読み上げてオーディオブック化する方法は大きく分けて3つです。
- iPhone・iPad(iOS)を使う方法
- Androidスマホ・タブレットを使う方法
- PCを使う方法
スマホやタブレットを使った方法ではKindleの機能ではなく、OSの機能を使って読み上げを行います。
PCを使った方法よりも手軽にKindle本を読み上げることができるので断然おすすめです。
自分の持っているスマホ・タブレットに合わせた方法でKindle本をオーディオブック化して楽しみましょう!!
iPhone(iOS)でKindleの読み上げをする方法
KindleアプリをiPhoneに入れている場合、ほとんどすべての書籍で読み上げをすることができます。
と言っても、Kindleアプリそのものに朗読してくれる機能が付いているということではありません。
iPhoneが持つ音声読み上げの機能を使って、Kindleの本を読んでいくという方法を、とることになります。
iPhoneでKindleの読み上げをする手順
音声読み上げの設定方法はiOSのバージョンによって異なることがあります。
例えば「読み上げ」の部分が「スピーチ」と表記されたりします。
どのバージョンでも基本的な設定方法は変わらないので下記の方法で試してみて下さい!
- まずiPhoneの「設定」から「アクセシビリティ」というメニューに入っていきます。※この「アクセシビリティ」とは、何らかの障害を持つ人がスマホを使いやすくなるように、利用をサポートするための機能です。
- この機能の中に「読み上げコンテンツ」というものがあるので選択します。
- この項目をタップすると「画面の読み上げ」というメニューがありますので、右のバーをタップします。
緑マークになったら機能がオンになります。
- そして、Kindleアプリを立ち上げて聴きたい本を開きます。
- 開いている本の画面のまま、画面中央の上部から下に向かって2本指でスワイプします。
タケシ!
2本指でスワイプする動作にはちょっとしたコツがあります。
画面の一番上からスワイプすると「通知」や「コントロールセンター」が出てくる場合があります。
「通知」や「コントロールセンター」が出るか出ないかギリギリでスワイプすると上手く行くので、感覚を掴みましょう!
- 機能が作動すると、自動的に文章を読み始めてくれますので、後は画面上に出てくるコントローラーで再生や朗読スピードを調整するだけです。
AndroidでKindle本を読み上げる方法
Androidのスマホの場合もiPhoneと一緒で、Kindleアプリそのものに機能が付いているわけではないので、androidの「TalkBack」という機能を使います。
AndroidでKindleの読み上げをする手順
- 「設定」メニューを開いて「ユーザー補助」をタップします。
- サービスの中にある「TalkBack」をタップします。
- 「TalkBack」の簡単な説明が出てくるので右のバーをタップしてオンにします。
タケシ!
Talkbackの操作方法の基本は2本指でスクロール、ダブルタップで決定です。
操作方法の変化に注意しておきましょう。 - 読み上げ機能をオンにしたら、今度はKindleアプリを開いて聴きたい本を開きます。
- 文章が画面に出ている状態で右側にスワイプします。
タケシ!
スワイプする時のコツは勢いよく指を動かすことです。
何回も試していくうちに感覚がつかめてくると思います。
- 音声ガイドで音声読み上げを開始するかどうか聴いてくるので、タブルタップしましょう。
- 自動的に読み上げがスタートします。
タケシ!
緑枠が付いた状態で音声読み上げが始まると、選択部分しか読み上げてくれません。
右へのスワイプが成功していれば緑枠は外れるので、上手くいっているかどうかの目安にするといいでしょう。
- これで基本的な「TalkBack」を使った音声読み上げの操作方法は終わりです。
ショートカットを利用して「Talk Back」をオンにする
「Talk Back」は音量キーのショートカットを利用して簡単にオン・オフすることができます。
方法は超簡単です。
- 音量キーの大と小を同時に3秒間長押し、します。
- 「Talk Back」のオン・オフが切り替わります。
※もし上記の操作で「TalkBack」が起動しないようなら、「ユーザー補助の設定」→「ユーザー補助のショートカット」をオンにしましょう。
PCでKindle本を読み上げる方法は?
PCの方がKindle本の読み上げに関しては難易度が高いです。
一応全ての本を読み上げる方法はあるのですが、Kindle for PC以外のソフトを使わなければいけません。
今回紹介する方法としては2つです。
- Kindle for PCデフォルトの読み上げ機能を使う
- 「BlueStacks」を利用してPCでAndroidを使う

Kindle for PCには2017年頃から読み上げ機能が実装されましたが、日本語はほぼ対応していないという絶望的状況です。
現状では「BlueStacks」などエミュレーターを使ってスマホ環境を再現するしかなさそうです。
「【無料と有料】おすすめ音声読み上げソフトを5つ徹底比較しました。」で紹介しているような、読み上げソフトを利用する方法も考えたのですが、Kindle本を読み上げるためにはテキストを抽出したりとかなり手間がかかるので断念しました…。
Kindle for PCにデフォルトで備わっている音声読み上げ機能を使う
Kindleのパソコン用のソフトには読み上げ機能がデフォルトで備わっています。
古いバージョンだとこの機能は入っていませんので、最新バージョンをインストールしましょう。
使い方はとても簡単です。
- パソコンでKindle for PCを開いた後、聴きたい本を開きます。
- 上のメニューバーに「ツール」というメニューがありますので、そこをクリックします。
- 「読み上げ機能を開始」という項目があるので、クリックすると自動的に読み上げが始まります。
- 項目が薄い灰色の文字のままであれば、読み上げに対応していない書籍ということですが、黒くなっていれば機能を使うことができます。
対応している書籍は限られている
Kindleデフォルト機能の注意点は、すべての本が読み上げ機能に対応しているわけではないということです。
英語の書籍などは結構対応していますが、日本語はほとんど対応していませんので、利用できる範囲が限られてしまいます。
Kindle本の購入ページでも、読み上げ機能に対応しているかどうかは記載されていないことがほとんどですので、実際にソフトを立ち上げてメニューからチェックしてみないと、分かりません。
BlueStacksを利用してPCでAndroidを使う
「BlueStacks」というソフトを使うとPCでもAndroidを操作できるので、上記で説明したAndorid端末で「Talk Back」を利用する方法がそのまま使えます。

実は上記の画像は「BlueStacks」を使用した操作画面です。
試しにやってみたらできたので紹介したいと思います。
必要なソフト・アプリ
BlueStacksを利用した方法でも同じAndroidなので基本的な「Talk Back」を利用した方法は変わらないのですが、ちょっとした準備が必要です。
- BlueStacksをダウンロードする(Windows・Mac両方に対応しています)。
- Blue Stacks内で以下のアプリをインストールする。
- Googleテキスト読み上げ(読み上げに必要なアプリ)
- Android ユーザー補助設定ツール(「Talk Back」をインストールするアプリ)
- Kindleアプリ(もちろん必要です。)
具体的なBlueStacksでの操作
- マイアプリというタブ(Androidホーム画面)からPlayストアを開いて「Googleテキスト読み上げ」、「Android ユーザー補助設定ツール」、「Kindleアプリ」をダウンロードします。
※「Blue Stacks」標準のアプリセンターからは上記のアプリは見つからないので注意しましょう。 - ダウンロードが終わったらアプリ一覧から「設定」を開きます。
- 設定内の「言語と入力」を開きます。
- 「テキスト読み上げの出力」をクリックします。
- 「優先するエンジン」で「Googleテキスト読み上げエンジン」を選択します。
- これで「Blue Stacks」での細かい設定は終わりです。
上記で説明した「AndroidでKindle本を読み上げる方法」でPCでも同じ動作ができますよ。
Kindle本の音声読み上げを使ってみての感想
普段はナレーターの音読したオーディオブックを毎日聴いている私ですが、実験も兼ねて音声読み上げを2,3日使ってみました。
実際に使ってみての「良かった点(メリット)」や「悪かった点(デメリット)」を共有できればと思います。
感想をまとめると以下の通りです。
- 読み上げを気軽に使える点は最高
- 機械の声も慣れれば気にならない
- バックグラウンドで動かないのは最悪
- 作業をしながらの読書には向いていない
- 寝る間に使うのがおすすめの使い方
それぞれ深掘りしていきます。
一番のメリットは気軽に使えるところ
Kindle読み上げの一番の良さは手軽に使えるところです。
一度設定をしてしまえばコマンドやショートカットを利用して簡単に読み上げを始められます。
iPhoneだと再生速度とか再生・停止を画面上で自由に操作できるので、使い勝手が抜群です。
Androidだと再生速度は設定で決めておかなければいけないので、やや使いにくさはありますね。
読み上げの音声も慣れてしまえば違和感はない
音声も慣れてしまえば、そんなに違和感はないです。
もちろん機械の音声から感情を読み取ることはできませんが、文字はしっかり拾えているのでちゃんとオーディオブックとして聴けます。
文字の誤読もほとんどないので、音読み・訓読みが混ざったようなめちゃくちゃな読み上げをすることはなかったです。
最初は違和感があるかもしれませんが、30分も使っていれば全然気にならなくなってきます。
バックグラウンド再生ができないのは不便
一番気になってしまったのがバックグラウンド再生です。
音声読み上げをするためには画面を常にオンにしておかないといけないので、非常に不便でした。
私の場合は5分程度で自動的に画面がオフになる設定にしているので、5分経ったら読み上げが終了してしまいました。
人によっては30秒とかで設定している人もいると思うのでバックグラウンド再生ができないのは大きなデメリットです。
あと読み上げが途切れる点でいうと、次のページに行くときに若干音声が乱れます。
結構細かい点ですが、一定の間隔で音声がおかしくなるので、長く使っていると結構ストレスが溜まってきます。
作業をしながらの読書には向いていない
バックグラウンドで使うことができないので、ながら読書には向いていません。
移動中とか運動中、家事など作業をしながらでは、結構な頻度で読み上げが止まってしまうので、とても使いにくいです。
Kindleの音声読み上げをオーディオブックとして使うにはまだ難点が多いですね。
スマホの設定で画面が勝手に切れないようにするとか、常にスマホを操作しながら聴かなければいけません。

オーディブックの醍醐味はながら読書で、効率的に時間を使うことですからバックグラウンド再生は必須です。
Amazonは文字起こしのサービス(Amazon Transcribe)も開発しているので、読み上げの方に力をいれてもらって、アプリに実装してもらいたいですね。
おすすめのシチュエーションは寝る前に聴く
Kindleの読み上げは完全なオーディオブックの代用にはならないので、たまに疲れた時とかに読み上げを使ってみるのがベストです。
例えば寝る前にベットで音声読み上げをKindle本で聴くのはおすすめです。
「疲れていて本を読む気力がない…」
という時に、音声読み上げは便利な機能ですよね。
Kindleの音声読み上げでどんな本を聴けばいいのか?
Kindleの読み上げとプロのナレーターの読み上げでは、クオリティが全く違うことが分かりました。
なので、Kindleの読み上げに適した本を選ぶのが大切です。
簡単にまとめると下記の2点です。
- おすすめは実用書とかビジネス書系
- 小説など会話がある本は辞めた方がいい
少し詳しく深掘りしていきます。
プロの読み上げと比べるとクオリティが段違い
オーディオブックと比較してみると、もちろんですがクオリティが段違いです。
Kindleの読み上げで聴く本も特徴に合わせて選んだ方がいいと思います。
特に毎日聴いているとKindleの音声読み上げとプロのナレーターに読み上げられたオーディオブックの質の違いをものすごく感じます。
Kindleの読み上げを試しましたが、現状ではオーディオブックと同じように本を聴きことはできないです。
バックグラウンド再生とか機能面でも使いにくさがあるのですが、声に「感情」がこもっていないので頭に内容が入ってきません。
短編だったり、自作の作品であれば、ココナラでナレーションを依頼してみるのも1つの手段です。
「【安く作れる】ココナラでナレーションの依頼がおすすめです!!」で実際に読み上げを依頼する手順を紹介しているので、興味がある人はチェックしてみて下さい。
Kindleの読み上げを使うなら実用書やビジネス書
音声読み上げでも使えるとすれば実用書とかビジネス書の分野です。
ビジネス書を中心とする本の要約サービスflierでもAIによる音声読み上げを導入していて、実際にそんなに違和感もなく聴けているので相性はいいと思います。
「学び系の本は読み始めるのは億劫になるなぁ」
という時に、Kindleの読み上げを使うと読書に入りやすいですよ。
小説を聴くには向いていない
特に小説なんかは読み上げの音声では全く聴けません。
会話の部分とかを機械音で淡々と読み上げられても全然登場人物に感情移入できないし、話が全く入ってこないです。
Kindle読み上げで小説を聴くのは絶対におすすめしません。
小説などエンターテイメント系の楽しむための本は自分で読むのが一番だと思います。
Kindleの読み上げを試すのであれば読み放題を利用する
Kindleの音声読み上げを試すのであればKindle本の読み放題を使うといいでしょう。
Kindle本では上記の2つの選択肢があります。
上記の2つは無料体験ありです。
小説から実用書、ビジネス本などいろんなジャンルが揃っているので、試しに使ってみるにはもってこいです。
Kindleには無料で読める青空文庫の本もありますが、小説が多めだったり実用書も言葉が古かったりするので、あまりおすすめはできません。
Kindleの音声読み上げに興味がある人は色んなジャンルの本を試してみると
「この本は聴きやすいなぁ~」
まとめ・感想 オーディオブック化されてない本に使う
Kindle本の読み上げは簡単にできるのですが、バックグラウンドで再生できないのが、どうも不便です。
正直、これから「日常的に使うことはないかな」っていうのが本音です。
オーディオブック化されている本であれば間違いなくオーディオブックを購入します。
オーディオブック化されていない本に限って使うかもしれない感じですね。
好みはありますがKindle本の読み上げは、便利な機能であることは間違い無いです。
自分なりの使い方を見つけてみてくださいな!

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