「Kindleをオーディオブック化できたら便利なのに……。」
「Kindleで読んでいる本のオーディオブックが欲しい!!」
Amazonのオーディオブック「Audible」は、オーディオブックを購入してもテキストは付いて来ません。
そのため、同じタイトルでも電子書籍とオーディオブックの2つを揃えると倍の金額が必要です。
Kindleをオーディオブック化できたら、オーディオブックと電子書籍をわざわざ2つ購入しなくても済むので経済的です。
どうもこんにちは!
オーディオブックマニアのタケシ!(@takeshi_audio)です。
僕は年間300冊以上の本を読むのですが、電子書籍とオーディオブックをフル活用しています。
スキマ時間に読書をする時には、オーディオブックが最適なのですが、欲しい本を全て買っていると破産します。
「audiobook.jpの聴き放題」も魅力的ですが、読みたい本は対象外だったり…。
そこで、僕は「Kindle Unlimited」に登録して読書代を節約しているのですが、移動中などにはKindle本をオーディオブック化して耳で読書をしています。
スマホの読み上げ機能を使うことで、簡単にKindleをオーディオブック化できるのです。
この記事では、スマホとPCでKindleをオーディオブック化して聴く方法を紹介しています。
実際の操作画面を使い解説しているので、誰でも簡単にKindleをオーディオブック化できるようになります。
iPhoneとAndroidスマホ、PCを使う3つの方法を紹介しているので、自分の利用している端末に合った方法を参照して下さい(下記のリンクからページ下部に移動できます)。
iPhone(iOS)でKindleを読み上げてオーディオブック化する方法
iPhoneでは、iOSに標準で装備されている機能を使いKindleをオーディオブック化します。
iOSのバージョンによって読み上げ機能の名前が異なる場合がありますが、基本的な設定方法は変わりません。
例えば「読み上げ」の部分が「スピーチ」と表記されるくらいの違いです。
それでは具体的な手順を見ていきましょう。
- まずiPhoneの「設定」から「アクセシビリティ」というメニューを選択します。※この「アクセシビリティ」とは、何らかの障害を持つ人がスマホを使いやすくなるように、利用をサポートするための機能です。
- 「アクセシビリティ」内の「読み上げコンテンツ」を選択します。
- 「読み上げコンテンツ内」内の「画面の読み上げ」にある右のバーをタップします。
バーの色が緑色になると読み上げ機能がオンになります。
- 次にKindleアプリを立ち上げて読み上げたい本を開きます。
- 画面を開いたら、画面中央の上部から下に向かって2本指でスワイプします。
スワイプするときに画面上部に近すぎると通知センターが表示されるので、画面上部から少し離れた位置でスワイプして下さい。
- 読み上げ機能のコントローラーが表示されるので、再生マークをタップして読み上げを開始しましょう。
コントローラーでは読み上げ速度の調節も可能です。
AndroidスマホでKindleを読み上げてオーディオブック化する方法
AndroidスマホではAndroidに標準装備されている「TalkBack」という機能を利用して、Kindleを読み上げてオーディオブック化します。
Androidのバージョンによって若干手順に違いがありますが、「TalkBack」を利用する基本的な方法は変わりません。
それでは具体的に手順を見ていきましょう。
- 「設定」メニューを開いて「ユーザー補助」をタップします。
- 「ユーザー補助」内のサービス欄にある「TalkBack」をタップします。
- 「TalkBack」の簡単な説明が出てくるので右のバーをタップしてオンにします。
「TalkBack」を起動した後の操作方法は、「2本指でスクロール」と「ダブルタップで決定」に変更されるので注意しましょう。
- 「TalkBack」をオンにしたら、Kindleアプリを開いて読み上げたい本を開きます。
- Kindleアプリで読み上げたい本を開いたら画面を右側に勢いよくスワイプします。
緑の枠が表示されている場合は画面内しか読み上げが行われないので、タブルタップで緑の枠を外しましょう。
- 読み上げの起動が成功すると、音声ガイドで音声読み上げを開始するかどうか聴かれるので、タブルタップで決定します。
- 画面をタブルタップすると自動的に読み上げがスタートされます。
ショートカットを利用して「Talk Back」をオンにする方法
Kindleの読み上げに利用する「Talk Back」はショートカットを利用して起動ができます。
ショートカットを利用すれば、上記で紹介した設定を用いた手順をスキップできます。
ショートカットの方法は簡単で、音量キーの大と小を3秒間長押しするだけ。
そうすると、「Talk Back」のオンとオフが切り替わります。
※もし上記の操作で「TalkBack」が起動しないようなら、「ユーザー補助の設定」から「ユーザー補助のショートカット」をオンにしましょう。
PCでKindleを読み上げてオーディオブック化する方法
PCでKindleを読み上げるためには、フリーソフトを用意する必要があるので、スマホよりも手順が少し複雑になります。
PCでKindleを読み上げる方法は次の2つです。
- 「Kindle for PC」デフォルトの読み上げ機能を使う
- 「BlueStacks」を利用してPCでAndroidを使う
「Kindle for PC」にデフォルトで備わっている読み上げ機能は日本語対応していないので、「BlueStacks」を利用する方法が本命です。
「Kindle for PC」デフォルトの読み上げ機能を使う
「Kindle for PC」にはデフォルトでテキストを読み上げる機能が付いています。
これはスマホ版のKindleにはない仕様です。
しかし、日本語書籍にはほとんど対応していないので、日本の書籍では読み上げ機能を使うことはできないと考えてください。
「Kindle for PC」の読み上げ機能の使い方は次の通りです。
- パソコンでKindle for PCを開いて読み上げて聴きたい本を開きます。
- 上部のメニューバーにある「ツール」をクリックします。
- 「読み上げ機能を開始」という項目があるので、クリックすると自動的に読み上げが始まります。
- 読み上げ機能に対応していない書籍の場合には、項目が薄い灰色のままで利用できません。
「BlueStacks」を利用してPCでAndroidを使う
「BlueStacks」はPCで仮想のスマホを作成して、Androidを操作できるソフト。
PCでAndroidが起動できれば、先ほど紹介した「AndroidスマホでKindleを読み上げてオーディオブック化する方法」が、そのまま利用できます。
「BlueStacks」でKindleを読み上げる準備
「BlueStacks」をインストールすれば仮想的にAndroidスマホを操作できますが、「Talk Back」を起動させるためには、いくつかアプリをインストールする必要があります。
必要なソフトとアプリを下記にまとめました。
アプリは「BlueStacks」内のアプリストアでダウンロードして下さい。
- 「BlueStacks」(WindowsとMacの両方に対応)。
- 「Googleテキスト読み上げ」(読み上げに必要なアプリ)
- 「Androidユーザー補助設定ツール」(「Talk Back」をインストールするアプリ)
- 「Kindleアプリ」
具体的なBlueStacksでの操作
- マイアプリというタブ(Androidホーム画面)からPlayストアを開いて「Googleテキスト読み上げ」、「Android ユーザー補助設定ツール」、「Kindleアプリ」をダウンロードします。
※「Blue Stacks」標準のアプリセンターからは上記のアプリは見つからないので注意しましょう。 - ダウンロードが終わったらアプリ一覧から「設定」を開きます。
- 設定内の「言語と入力」を開きます。
- 「テキスト読み上げの出力」をクリックします。
- 「優先するエンジン」で「Googleテキスト読み上げエンジン」を選択します。
- 「Blue Stacks」での細かい設定は終了。
- ここからは、先ほど紹介した「AndroidスマホでKindleを読み上げてオーディオブック化する方法」と同じ手順で、Kindleを読み上げてオーディオブック化できます。
Kindle読み上げのメリット・デメリット
実際にKindle読み上げを1年以上利用して感じたメリット・デメリットを紹介します。
オーディオブックの使い方について詳しく知りたい方は「オーディオブックのメリットや使い方を解説した記事」をご覧下さい。
Kindle読み上げのメリット
Kindle読み上げのメリットは次の通りです。
- 気軽に本の読み上げが利用できる
- 合成音声も慣れれば気にならない
- ビジネス書など学び系の本に向いている
- 寝る前のお供に最適
Kindleの読み上げはスマホの機能なので、どんな書籍にも対応しており使い勝手は良いです。
初めは合成音声に違和感を感じてはいましたが、聴き慣れれば普通に内容が頭に入ってくるようになります。
文字を読む気が起きない寝る前に、読み上げを利用するのがおすすめです。
Kindle読み上げのデメリット
Kindle読み上げのデメリットは次の通りです。
- バックグラウンドで再生できない
- 漢字の読みを間違える時がある
- 合成音声は小説を聴くには向いていない
Kindle読み上げ最大のデメリットが、バックグランド再生ができないこと。
自動ロックがかかると読み上げも停止するので、常に画面を表示しておかなければいけません。
そのためにも、自動ロックの設定変更は必須です。
あとは、小説と合成音声との相性が良くありません。
「Audible」のオーディオブックと比べると、表現力が明らかに違うので、会話文が全く頭に入ってこないです。
Kindleの読み上げで本を聴くなら、ビジネス書など学び系の書籍を利用してみて下さい。
読み上げ不要で無料で聴けるオーディオブックを紹介
Kindleの読み上げをすると全ての電子書籍がオーディオブックに変わります。
しかし、読み上げには合成音声を利用しているので、人が朗読したオーディオブックに比べると、クオリティが下がります。
そこで、おすすめしたいのがオーディオブックの無料体験です。
「audiobook.jp」と「Audible」の無料体験を利用すれば、オーディオブックが無料で聴けてしまいます。
- audiobook.jp
- オーディオブック聴き放題を30日間無料で利用できます。1万冊以上のオーディオブックが聴き放題です。無料アプリで利用できるので、ぜひインストールしてみて下さい。
- Audible
- Audibleの無料体験ではオーディオブックが1冊無料で貰えます。オーディオブックは無料体験が終了しても引き続き聴けます。オーディオブックのお試しに最適です。
上記以外のオーディオブック配信サービスを知りたい方は「おすすめのオーディオブック配信サービスを紹介した記事」をご覧下さい。
終わりに
Kindleをオーディオブック化する方法を知っていると、どんな電子書籍もオーディオブックとして聴けるので便利です。
ですが、バックグラウンドで再生出来ないのが致命的です。
合成音声に関しては、「flier」のようにAIを用いて精度の高い読み上げを実現しているサービスもあります。
技術の進歩で全ての本がオーディオブック化できる未来が待ち遠しい。
正式にKindleのオーディオブック化がアプリに実装される事になれば、オーディオブックの時代が変わりそうですね。
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