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昔からあったオーディオブック

オーディオブックは、それ自体はそれほど目新しいものではありません。
実は昔から日本でも販売されていました。
カセットテープに本の内容を録音したカセットブックや、物語の朗読をCDで聞けるようにした朗読CDなどがそれにあたります。
しかし、カセットテープはそのほとんどが60分で、長くても90分程度しか録音できないことや、持ち歩きに不便なことからあまり広まることはなく、市場ではあまり販売されなくなってしまったのです。

オーディオブックの本場はアメリカ

そもそもオーディオブックの発祥の地はアメリカだと言われています。
アメリカは車社会であり、しかも広い国土ですから長時間ドライブも珍しくないため、運転中でも読書ができるオーディオブックが定着するのは自然なことでした。
特に持ち歩いて再生のできるウォークマンのようなものがなくても、車のオーディオで聞くことがきるからです。

一方日本では、自動車の普及がアメリカよりも遅かったことや、通勤などには車よりも電車を使う人が多いこと、読書は紙の本を手にすることを好む人が多いかったことなどから、紙の書籍の市場に食い込むことができず、普及するまでに至らなかったのです。

今オーディオブックが注目されている理由

そんな日本でオーディオブックが注目されるようになったのには、スマートフォンの普及が関係しています。
スマートフォンの普及によって、コンテンツをダウンロードして利用する、という習慣が広まり、オーディオブックを利用する人が増えてきたのです。

形のないデータを購入する、ということに抵抗がなくなり、むしろ場所を取らない便利なものとして活用し始めたことが、日本でオーディオブックの市場が広がった要因ともいえるでしょう。
今やCDを購入するのと同じように、スマホに曲をダウンロードして、イヤホンからそれを楽しむ、ということが普通に行われるようになり、市場ではオーディオブックもそういったコンテンツのひとつとして受け入れられるようになったのです。

日本のオーディオブック市場

日本のオーディオブック市場で元も大手なのは、株式会社オトバンクの提供しているaudiobook.jpでしょう。
2007年からサービスを行っている日本では古参のサービスで、会員は60万人を超えています。
以前からオーディオブックを利用していた人には、FeBeの名前のほうが馴染みがあるかもしれません。FeBeがリニューアルしたこのオーディオブックサービスは、会員数、コンテンツ数ともに現在日本のトップサービスといえるでしょう。
書店のように一冊ずつ購入できるほか、聞き放題のプランなど、充実したサービスが魅力です。

また、Amazonの運営するAudibleも現在会員数を伸ばしていますし、HQなど無料のコンテンツを楽しむことのできるサービスも人気です。
子供向けや、ビジネス書など、内容によって特化したサービスを行っているところもあるので、いろいろ調べてみるとよいでしょう。

世界のオーディオブック市場

世界のオーディオブック市場においては、AmazonのAudibleが圧倒的なシェアを持っていると言えます。
オーディオブック市場において、最もニーズの高いアメリカにあり、会員数、書籍数ともに世界でもトップの規模です。
日本でも、キャンペーンを行うなど、オーディオブック市場のシェア拡大に力を入れ始めていることもあり、今後は利用する人が増えていくかもしれません。

また、appleなども、iTunesでオーディオブックを販売しているため、iPhone利用者には便利なサービスになっているといえるでしょう。

英語のオーディオブックも人気

もともとアメリカで広く利用されていただけあって、英語のオーディオブックは非常に数が多いです。
特にAmazonなどは、アメリカの企業であり、アメリカでの絶大なシェアがあることから、洋書が非常に充実していることでも知られています。
そのため、英語のオーディオブックという点では非常に強みがあると言えるでしょう。

日本で英語のオーディオブックの市場が広まっている要因としては、リスニングやスピーキングを重視するように英語教育が変化していることも一因です。
リスニング対策や、英語に慣れるために、大量の英語を聞く習慣をつけようとする人は多く、そんな人にとって手軽に購入出来てスマホでいつでも聞くことのできるオーディオブックはとても便利な存在です。
こうした英語の勉強法の変化も、日本で英語のオーディオブック市場が注目されている理由なのです。

オーディオブック市場の今後

世界からは後れを取りつつあった日本のオーディオブック市場は、現在急激に伸びつつあるといえます。
どのサービスも、朗読に有名な俳優や声優を起用したり、定額制のプランを用意するなど、他との差別化を図っているのが現状ですが、やはり市場の拡大にはコンテンツの数が重要になりますから、audiobook.jpAudibleが強い状態はしばらく変わらないかもしれません。
ただし、技術の進歩の目覚ましい業界ですから、ユーザーにとって便利なサービスを提供する企業が現れる可能性もあるでしょう。