
特報『スマホを落としただけなのに』の続編がオーディオブック化されました。
オーディオブック化も大成功して、続編の映画化も決まっている波に乗っている作品です。
前作に引き続き人気声優の神谷浩史さんも出演!
さらに今作では、岸尾だいすけさん、佐藤聡美さんを始めとする豪華キャストの雨あられです。
どうもこんにちは!タケシ!
アニメと小説が大好きなオーディオブックマニアのタケシ!(@takeshi_audio)です。
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の発売直後にaudiobook.jpで購入して聴いてみたので、感想を書いていきたいと思います。
というわけで、オーディオブック買いました。
配信記念キャンペーンやってるみたいです。
『スマホを落としただけなのに』の続編楽しんできます🥳#オーディオブックなう pic.twitter.com/XmoojE7k6m
— オーディオブックマニア@タケシ! (@takeshi_audio) 2020年2月7日
感想はネタバレなしで書いているので、「まだ聴いてないよ」という人でも安心してご覧くださいませ!
僕は、聴き終わった勢いで前作の『スマホを落としただけなのに』も続けて聴いてしまいました。
(完全に寝不足です( ・∇・))
それでは参ります!
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』オーディオブックで聴いた感想
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は、前作である『スマホを落としただけなのに』の続編です。
「丹沢山中連続殺人事件」後の世界で、一部の登場事物は続編にも登場します。
前作の犯人は物語の中心人物として登場です。
話の大筋としては、主人公の桐野良一と前作の殺人鬼がタッグを組んで、ハッカーと対峙していきます。
前作では残忍な殺人鬼でしたが今作では頼もしい味方です。
続編を読んでいるとなんだか憎めない奴に見えてきます。

前作を読まなくても別の事件の話なので楽しめるとは思いますが、前作を読んだ方が10倍おもしろいです。
まだ前作を読んでいないのであれば、映画版でも小説でもなんでもいいので、先に見るがおすすめです。
3つの視点に分かれて物語が進む
前作と同様に『囚われの殺人鬼』でも下記のA、B、Cの3つの視点で物語が進行していきます。
- A章:主人公である桐野 良一
- B章:主人公が追っている相手
- C章:桐野の恋人である美乃里
前作は刑事の視点があったのですが、今回は主人公が警察の人間なので警察の動きは主人公の視点から描かれます。
前作に登場したアナログな刑事は引き続き登場して、足で稼ぐ地道な捜査をしていますよ。
今作もなりすましやハッキングが話の中で入り混じっているので、登場人物の思惑がそれぞれの視点から描かれています。
「美乃里が受けとったメールは本当に桐野が送ったのか?」など、場面が切り替わりながら答え合せする形です。
前作に比べて話のスケールが大きくなった
前作ではスマホを落とした側と連続殺人鬼の間で起こった狭い世界の話でしたが、今作では仮想通貨やダークウェブ、公安警察など、社会問題と巨大な組織を巻き込んだ話になっています。
仮想通貨は話の上で大切な要素になっていますが、予備知識がなくても全然大丈夫。
ちゃんと解説もあるので「ネット上のお金」くらいの認識でOKです。
ハッカー対ハッカーの戦いも描かれるので、前作のように犯人が一方的に追い詰める話とは違い、頭脳合戦が楽しめます。
スマホを落とす要素はなかった
タイトルに『スマホを落としただけなのに』と入っていますが、今作ではスマホは落としません。
第二作目の『囚われの殺人鬼』に続いて三作目の『戦慄するメガロポリス』も発売されているので、「スマホを落としただけなのに」シリーズとして、あまりスマホを落とすのにこだわらない方が良さそうです。

もちろん今作でもスマホの乗っ取りなど、スマホを利用した犯罪も描かれているので、スマホがシリーズを通しての鍵となっているのは間違いありません。
前作犯人を深掘りしている
主人公の桐野との会話を通して、前作では分からなかった殺人鬼の内面が見えてきます。
前作ではイかれた殺人鬼のイメージしかありませんでしたが、『囚われの殺人鬼』を読んでいくにつれて、憎めないキャラクターに感じてきます。
『スマホを落としただけなのに』シリーズは、「真の主人公が殺人鬼だったりするのかなぁ」と思ったりします。
それくらい2作目でも殺人鬼の存在感は大きいです。
なので、『囚われの殺人鬼』を読むのであれば1冊目は絶対に読んだ方がいいのかと思います。
1作目を読んでいないと、ただの良い人に見えてきますよ。
シリーズを通して職場恋愛が多い
「スマホを落としただけなのに」シリーズは、2作続けて犯人のターゲットとなるカップルが出てきます。
しかも両方とも職場恋愛です。
「出会いは前の職場」という設定まで同じなんですよね。
登場人物の設定が似ていることもあり、物語の大筋が似通った印象を受けます。
3作目も出ているので、シリーズ物のテンプレートとして見れば、そんなに違和感はありませんが…。

続編が前提にある設定と感じるので、純粋な小説よりもラノベやアニメに近いかもしれません。
だからこそアニメ声優さんがオーディオブックで朗読すると、はまり役なのかもしれませんね。
オーディオブックだから楽しめるポイント
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』をオーディオブックで聴いたからこそ楽しめるポイントを2つ紹介します。
- 豪華声優陣の演技
- 場面を彩る効果音
今作では前作以上に経験のあるアニメ声優さんが参加されているので、登場人物の感情がとても伝わってきます。
細かいところですが、メールの文面の読み方は会話とは違ったテイストで表現されていて、細かく作り込まれているのが分かります。
こういった声優さんの技が随所でみられますよ。
また、クリック音や銃声などの効果音も前作と同様に場面を盛り上げてくれます。
小説の文面にはない効果音での表現が楽しめるのが、オーディオブックだけの楽しみポイントですね。
オーディオブック版『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』について

著者 | 志駕晃 |
---|---|
価格 | 1,320円 |
再生時間 | 8時間04分 |
ナレーター | 佐藤聡美,岸尾だいすけ,神谷浩史,神奈延年,置鮎龍太郎,ボルケーノ太田,御崎朱美,坂井易直,谷昌樹,宮坂俊蔵,山下まみ,野村祐士,宮園拓夢,元吉有希子 |
出版社 | 宝島社 |
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は前作以上の豪華声優陣が参加なさっています。
前作では、「物語シリーズ」の阿良々木暦などで知られる神谷浩史さんを、全面に押し出していましたが、今作では主演級はみんな有名な方ばかりです。
- 岸尾だいすけさん
- 佐藤聡美さん
- 神谷浩史さん
- 置鮎龍太郎さん
人気アニメ作品に参加してきた声優さんばかりで、作品の豪華さが際立っていますよね。
再生時間は8時間で、前作は10時間と比べると2時間短いですが、内容の濃さは変わりません。
オーディオブック化した小説の中でもトップクラスに豪華な作品なのでおすすめです。
↓↓サンプルもあるので気になった方は聴いてみて下さいね!!
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の関連作品
原作小説
漫画版
前作『スマホを落としただけなのに』
前作のオーディオブック版を聴いた感想記事です。
北川景子さん主演で映画化されて大ヒットした「スマホを落としただけなのに」がオーディオブックで聴けることを知っていましたか?オーディオブック版では声優の神谷浩史さんなど豪華声優陣が朗読を担当しています。めちゃくちゃおすすめです。
感想・まとめ オーディオブック化は続編も最高でした!
『スマホを落としただけなのに』は前編も面白かったですが、続編も最高でした。
オーディオブック化された小説で、ここまで豪華声優陣が揃って作られるのは年に数作しかありません。
オーディオブックの人気が高まって、もっとたくさんのオーディオブック化作品に力を入れてもらえると、嬉しさの極みです。
それではみなさん良いオーディオブックライフを!