「書評の書き方について教えて欲しい」
「初めてでも書評を上手く書くコツを知りたい」
書評と聞くと少し難しいイメージを持ちがちですが、実は簡単に書くことができます。
確かに世の中には、批評家やプロの作家による難しくて厳格な書評も存在しますが、初めて書評を書く方はそんなに気負いする必要はありません。
相手に伝える気持ちさえあれば、書評は誰でも気軽に書いていいはずです。
どうもこんにちは!
書評メルマガ毎日更新と書評ブログ運営、書評ラジオなど本に深く関わっている、タケシ!(@takeshi_audio)です。
僕は書評メルマガ発行を100本を超えたりと、たくさんの書評を書いてきましたが、始めたての頃は悩みも多かったです。
Googleで「書評 書き方」と検索すると、大学のレポートなど難しそうな内容ばかり出てきて、素人が書評を書くのはダメなのかな?とも思いました。
ですが、書評メルマガや書評ブログを運営していく中で、もっと気軽に書評を書いていいのでは?と思える様になったので「世界一分かりやすい書評の書き方」と題して僕の経験をお伝えできればと思います。
僕が実際に書評を書いていくうちに生み出した簡単に書評を書けるテンプレートも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは参ります!!
書評と読書感想文の違い
まず始めに書評とはなんぞや?というのお話しするために、書評と読書感想文の違いをお伝えします。
ズバリ、書評と読書感想文の違いは相手に伝える気持ちがあるかどうかです。
読んだ本の良さや魅力などを相手に伝えようとして書いた文章は、その時点で全て書評だと僕は思っています。
巷では書評を書く時には、「客観的に本を評価しなければいけない」みたいな事が言われていますが、全然そんな身構える必要ななしです。
必要なのは相手に伝えようとする気持ちのみ。
本についてブログやSNSを通して誰かに伝えようとして書いたのであれば、それは書評です。
逆に読書感想文とは?
相手に伝える気持ちさえあれば書評というのであれば、読書感想文との境目が曖昧になりますが、ぶっちゃけ曖昧でいいです。
世に出回っている書評はほとんど、読書感想文かつ書評みたいのものです。
小説などの専門誌に寄稿する場合には、豊富な知識の元に評価を下す書評が書かれますが、素人が書く分には特に気にする必要はないでしょう。
書評ではない読書感想文に分類されるのは、自分のためのメモとして書いた感想です。
他人に読ませる気がない文章ですから、書評ではなくただの読書感想文となります。
という事で書評を書くハードルが、結構低い事が分かったと思います。
書評の書き方は一つだけ
簡単な書評を書く方法はテンプレ化です。
これだけで誰でもいくらでも書評が書けるので、ぜひ活用してみてください。
テンプレ化とはいきなり文章を書くのではなく、書く内容についてある程度あたりをつけておく事です。
簡単に言うと自分に対する質問の項目を用意しておきます。
読む本がビジネス書なのか小説なのかで質問項目は変わりますが、あらかじめ自分への質問を用意しておくと、それに答えるだけで書評が完成します。
書評となる質問項目
書評のタネとなる質問項目を思いつく限りあげておきます。
自分ならではの質問項目を用意できると、他とは一線を画したオリジナリティのある書評が完成します。
- 本の概要
- 本の要約
- 著者はどんな人か
- 勉強になったポイント
- 心に響いたポイント
- 感動したポイント
- 反論があるポイント
- 読んだ後どうしたいか
- どんな人に伝えたいか
- 本の中の名言・名文
- 登場人物について
- 本の構成について
- 本の世界観について
質問項目は無限に作れるので、ぜひ考えてみて下さい。
試しに書評テンプレを作る
「書評となる質問項目」であげた中からいくつか選んで実際に、書評テンプレを作ってみましたので、参考にして下さい。
僕は選んだのは次の4つの項目です。
- 本の概要
- 勉強になったポイント
- 反論があるポイント
- 本の中の名言・名文
結構オーソドックスな質問を4つ選びましたが、この4つの質問に答えて上から並べていくだけです。
書評テンプレの例
- 本の概要について
読んでみてどんな本だったか?何が書いてあるの?など簡単にまとめる。 - 勉強になったポイント
自分なりに本を読んでみて勉強になったポイントを挙げていく。
この章はいくつか見出しがあっても良い。
例えば、勉強になったポイント1、勉強になったポイント2、勉強にあったポイント3という風に。 - 反論があるポイント
本を読んでいて、著者の意見に納得できない点や自分なりの意見を書いていく。 - 本の中の名言・名文
締めに名言を一つ引用したりするのも面白いかと。
サクッと作りましたが中々いいテンプレが完成したのではないでしょうか!
書評をさらに良くする3つのコツ
書評を書くだけならテンプレを作るだけで、誰でも簡単にかけます。
テンプレで作った書評をさらに良くしていくための3つのコツを紹介していきます。
- 誰が書いているのか自己紹介する
- ターゲットを絞って書いてみる
- 何か引用すると凄みが増す
書評を書くことに慣れてきたら、3つの項目について考えてみるとさらに良い書評が書けるようになっていきます。
それぞれ個別に解説していきます。
誰が書いているのか自己紹介する
書評は本を評価する行為になるので、誰がこの書評を書いたのかを明確にすると、説得力がグンと上がります。
例えば僕の場合は、書評メルマガ編集者や読書ブロガー、himarayaで読書・本ジャンルNo.2のラジオパーソナリティーなど肩書きを自己紹介として使ったりします。
別に本好きとかビジネスマン、高校生、大学生、小学生、趣味が釣りとかなんでも良いので、書いておくと親近感が増します。
また、説得力を挙げたいとか相手に行動を求めたい場合には、本や読者に関連した自己紹介をするのが効果的です。
例えばビジネス書を紹介したい時には、会社経営者とか年収1,000万円、営業成績No. 1みたいな人がおすすめしていると、その本を読みたくなりますよね。
別に大層な肩書きは必要ないですが、ちょっと自己紹介を盛るのもポイントです。
ターゲットを絞って書いてみる
どんな人に伝えたいかを明確化すると、書評の内容も変わっていきます。
例えば学生に向けて書くのであれば、勉強の役に立ちそうな項目や将来設計に必要な知識などを重点的に書いていくと刺さります。
同じ本でもビジネス関係のことばかり触れていたら、学生にはあまり響きません。
このように読者を想定してターゲットを絞った書評を書いてみるのもありです。
使いどころとしては、ブログでビジネス情報を発信している人は、ビジネスマン向けの書評を書くのが良いです。
ターゲットを絞って書き続けていると、特定の分野でポジションを確立できます。
「20代のビジネスマン向けの書評ならこの人だよね!」みたいな感じです。
僕も含めて大体の人は自分がいいと思ったことをシェアしているだけなので、ターゲットはあんまり気にする必要はないです。大まかに決めるくらいでOKでしょう。
何か引用すると凄みが増す
書評の中でデータや文献などを引用して書くと、情報の裏付けがされて書評の凄みがとても増します。
例えば、「焼肉を食べると年収が上がる」と本に書いてあった時に、「〇〇データバンクによると確かに、肉と年収には因果関係があるというデータが出ている」みたいなことが書けると、信頼性や説得力が全然違います。
別に公式なデータではなくても、他の本でも同じような記述があったとか、その界隈の著名人も同じようなことを言っているみたいな事でも良いです。
同じ分野の本をたくさん読んでいると、似たような内容が書いてあることが多いので、関連性を見つけたら積極的に書いていきましょう。
論文を書く時には特に引用の記載が大切になってくるので、公式感が強い書評ほど、引用など情報の信頼性を意識する必要があります。
僕は主にブログで書評をしているので思いつく限りに書いていますが、どこかに寄稿するとなれば大学の卒論を思い出しながら引用とかガチでやらないとですね…。
書評テンプレート3選
僕が利用している3つの書評テンプレートを紹介します。
書評テンプレートは下記の3つのコンテンツを作成する時に実際に利用しているものです。
書評と名のついているのが「毎日30秒書評」だけですが、はじめに言った通り読書感想文と書評の境は曖昧です。
3つとも僕が皆さんに向けて情報発信しているコンテンツなので、誰がなんと言おうと書評です(笑)。
毎日30秒書評
- 本の紹介
- 心に響いた一言
- 解説
毎日30秒書評は、30秒で読み終えるために300文字以内で書いているので、シンプルな構成です。
本の中から学びになる一言を抜き出して、その言葉について感想や考察を含めた解説をしています。
完全無料で配信しているので参考程度に購読してみてください。
オーディオブック要約型感想
- 本の概要
- 本の要約(学びポイント)
- オーディオブックとしてのポイント
- 本の紹介
オーディオブックの紹介をする時には、本の要約として本の肝となるような内容を3つくらいに絞り解説しています。
そのあとに、その本を文字で読むのではなくオーディオブックとして聴く際のポイントを紹介する流れです。
自慢にはなりますが、オーディオブックのレビュー数はこのブログがNo. 1だと自負しています。
小説のネタバレ感想
- あらすじ
- 評価(100点満点)
- 物語
- 登場人物
- 世界観
- 構成
- 総評
小説の書評に関してはネタバレありで振り切った批評をしています。
あらすじを紹介した後で、素人が独断と偏見で100点満点で評価をつけています。
小説ごとに評価がぶれないように4つの項目(物語、登場人物、世界観、構成)ごとにもポイントをつけています。
ちなみに、小説の書評に関してはhimarayaで配信している本・書籍ジャンルNo.2のラジオでも配信しています。
僕が勝手に評価をつけるのは気がひけるのですが、思い切って点数つけてます。
小説ごとに評価の軸にぶれがない事だけは気をつけています。
まとめ・感想 書評を書いた人はぜひご報告を!見にいきます。
今回は僕なりに分かりやすい書評の書き方を解説したつもりです。
僕は人の書評を読むのも大好きなので、「書評を書いたよ〜」という人がいればぜひこの記事のコメントかTwitterのDMでお知らせいただければと思います。
必ず見にいきます!!!
そして書評をこのページで紹介させていただければと思います。
できれば僕のサイトも紹介して頂きたい…。
という事でぜひ書評を書いている人や書評ブログを運営している方はご一報いただければと思います。